2016/11/19
僕はキーボードが好きです。
脈絡なく陳腐な告白で幕開けしましたが、ご安心ください。
正気ですよ。
PC周辺機器の中で王者を決めるとしたら、僕は即断即決でキーボードを選びます。
家電量販店に赴いたとき、メカニカルキーボードの売り場で試し打ちしないと
気が済みません。
絶妙なキーピッチ、妙なる調べとも言うべき打鍵音に巡り会うと、
一種の恍惚に包まれます。
スマホ全盛でタッチパネルが主流のご時世に、CUIの代名詞たるキーボードを
ゴリ押しするのは旧態依然とか懐古主義と思われるかもしれませんね。
でも、あえて述べます。
いい物は、いい。
アナログだろうが時代錯誤だろうが、自分の嗜好には逆らえません。
僕にとってキーボードはカッコよさと有能さの象徴です。
初めて心奪われたのは、『新機動戦記ガンダムW』のヒイロ・ユイでした。
一騎当千の工作員である彼は卓越した戦闘技能もさることながら、
軽快なキータッチを披露します。
ガンダムつながりでいうと、『機動戦士ガンダムSEED』のキラ・ヤマトも素晴らしかった。
戦闘中にもかかわらず、モビルスーツのOSを書き換えてしまうのですから。
『涼宮ハルヒの憂鬱』では寡黙なヒューマノイドインターフェースの長門有希嬢が、
ハッカー顔負けの超高速キーテクニックをぶちかまします。
しかも指のみ動いて体軸がぶれないなんて、名実ともに人間業じゃありません。
本家本元のウィザード級ハッカー、『ブラッディ・マンデイ』の高木藤丸はUNIX系のコマンドを駆使して、
次々と高難易度のハッキングを成功させます。
どれもこれも最高にクールなキャラクターです。
僕も彼らのようになりたいと憧れ、ショートカットキーの研究もしました。
ほとばしるキーボード愛が高じて(?)、ハッカー少年を主人公に据えた
小説を書いたことがあります。
くしくもそれがHJ文庫大賞で最終選考にまで進みました。
「好き」という一念が起こした奇跡だったのかもしれません。
なお余談ですが、その物語を当サイトで公開する小説の第一弾にするつもりです。
興味があれば、ご一読ください。
閑話休題。
もしも僕よりもキーボードに耽溺している方がいらっしゃれば、声をかけてください。
フリック入力などしゃらくさいとか、どの色の軸が最強とか、
静電容量無接点方式こそが究極といったお話をできればと思います。
……普通に考えて、そこまで執着する人いないですよね。
キーボードって、消耗品の部類ですし。
今度はもう少し共感を呼びそうな話題をチョイスします。
──と言いつつ、またマニアックな話をするかもですが、ご容赦ください。